夫と別れてからもクリーニング店でパートをしていたんですが、

高校生の娘が2人いたので、収入を増やそうと

訪問介護の仕事を始めました。

このころは介護保険施行前で、家政婦紹介所に登録して、

区からの委託で訪問介護をしていました。

その時に体験した出来事、一人の高齢女性利用者(Aさん)の話です。

長文になります。 5回ほどの連載です。

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【訪問介護中に利用者が亡くなった話】


以下、本文・・・

 

 

Aさん宅に、それまでは、区の職員が入っていた訪問介護の仕事を、

介護内容を同行で見せてもらい、引き継いだのです。

(その時、区の職員ヘルパーはAさんに、ちょっと高圧的な物言いで、

Aさんも、ちょっと反抗的な返答をしていました)

 

次回からは私が一人で80歳代のAさんの介護に入った。

介護内容は「掃除・買い物・家事・通院介助・入浴介助など」生活全般。

このAさんは、独居の生活保護受給者だった。

そのことで、3回目ぐらいの訪問時、

「区のヘルパーさんは、自分をバカにするので、嫌だった」と言った。

 

Aさんには息子(当時50歳代)2人いるが、長男は既婚。

次男は離婚していて、一人暮らしをしているということだった。

 

次男は他所で一人暮らしと聞いていたが、

Aさんは民間2DKアパートを借りていて、

1間は息子の物でいっぱいだし、訪問してすぐ台所の食器洗いを頼まれるが、

いつも2人分の食器が水につけてあって、それを洗っていた。

明らかに 息子との2人暮らしだった。

(一人暮らしとしておいたほうが、行政に対して、何かと都合がよいことがあったのだろう)

 

次男は無職のようで、私が訪問する間際に家を出て介護が終わって私が帰るまで、
どこかで時間つぶしをしているらしいことが、訪問しているとなんとなくわかってきた。

私が訪問する前に、次男が家を出るのが間に合わず鉢合わせすることも出てきた。
(私にとっては、無問題のことだが)




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しばらく通って・・慣れてくると、Aさんがいろいろな話を聞かせる。

2人の息子は 1流大学卒。

次男の離婚原因は(バブルで土地が高騰の時代に

勤めていた銀行のお金で? 土地を買って失敗して、銀行にいられなくなった)というような話で。。。自己破産をして?離婚した。

Aさん自身も、亡き夫は立派な職業だったので戸建てに住み、生活に困っていなかったけど、
次男の投資失敗の巻き添えで、生活保護になったらしい。

 

でも、その次男に恨みは持っていなくて、

次男の元・妻と妻の両親への怨念を、ずっと引きずっていた。

 

長男の嫁ともうまくいっていないので、2人の嫁は訪ねてくることが一切ないという。

憎い嫁たちの話をする以外は、明るい感じの人だったし、

いつも、私には「助かったよう~、ありがとうよ~」と言ってくれた。

 

 

訪問すると、2人息子の自慢話と、嫁たちの悪口と、
その嫁に育てられた子供たちが(孫)かわいそうという話を一通り聞いてから(傾聴サービス?)、
介護サービスにかかるのが定番となっていた。


外出は車いす介助が必要なため、出かけて他人と話をすることもなく、

(介護保険施行前でデイサービスもなし)

話ができる女性はあなただけよと、訪問日を楽しみにしてるといっていた。

~~次回に続く~~


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