その前の話

夫は10月ぐらいに青果店をやめたのかな(もう忘れてしまったけど・・・)

はっきり覚えているのは その年の暮れのこと・・・


夫は365日毎日アルコールををたくさん飲む、この日ももちろん飲んでいた。

2人の子供たちは寝て、除夜の鐘が鳴り始めている時間だった、

家の電話が鳴ったので、夫が出てすぐに電話を切ったあと、

M子が今から ウチへ来るっていうんだよ、

あの野郎、ぶっ殺してやる」という。

「もうやめてよ、ここでやらないで家から離れたとこでやってね!」

 

電話から1時間以上過ぎ、間もなく正月を迎えようとする時間、M子が家に到着。

 

夫はドアを開けたので「殺し合いなら外でやって!!」といったが、

外はしんしんと冷えるし、外で大騒ぎすると近所に聞こえるとまずいと思ったか、

夫はM子を、家に入れたのだ。


私、開口1番「あの時の(入院費のこと)お金返してよ」

「ずっと待ってたんだよ!!私は旦那と別れて・・!!

それなのにあんたは何も変わらず、家族で幸せそうに・・・


私はあんたの子供をおろした、
あのお金は慰謝料としてもらっとく絶対、返さないから!!!
もう、死ぬから・・死ぬから・・・」と、泣き叫ぶ。


私は「仲良くなんかないよ、私は別れたかったのに、
この人が家を出て行かなかっただけだよ」と言った。


夫は「この野郎~~!!」と、
M子の髪を両手でわしづかみして、

玄関まで、引っ張っていこうとする・・・



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私はその光景を見たとき、

「自分もこれまで何度かやられた 髪をわしづかみで玄関まで引っ張る行為」
女の命である髪を引っ張ることは、男がする暴力の中で、
女同士として最も許すことができない行為だった。


「やめてよ!!かわいそうに・・!!」

その時、私はM子の味方だった。

 

ようやく、夫が髪の毛を離したとき、

わしづかみされて、くしゃくしゃのM子の髪を、
私はそばにあったヘアブラシでとかそうとしたのだった。


M
子はそれを抗うように頭を両手で、押さえた。

 

私はその時見た。

M子の十円はげ3個を。


円形脱毛するぐらい悩んだ証を・・・

そして「百八つの煩悩を払う除夜の鐘」は終わり
時は、元旦を迎えていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あの時 死ぬから!!死ぬから!!といったM子。


この出来事は 35年ほど前。


そういう人に限って、今頃は3回目・・
いや4回目かも?の結婚をして、案外幸せに暮らしてるかもしれない・・

 

「夫が連れてきた女」の話はこれで終わりです。
長文・駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。


このことがあってから10年以上たった私46歳ごろ、
私は2人の高校生娘を連れて

夫から逃亡しました。

その時の話はこれ結果良かった⁈夫との別れ方

 



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