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この話の続きです。
その日は 入浴介助の日だった。
Aさんは、糖尿病で片足の障害で、ひざ下に装具をつけていた。
浴槽が高くてまたぐことができないので、
シャワーチェアに座り体を洗う。
狭い浴室なので私が、Aさんの前に立って、
洗髪・身体洗い・装具を外して足洗いの介助後、
浴槽にためた湯を洗面器ですくって、身体にかけるのをいつも通りに介助していた。
話好きのAさんは、入浴しながらも話しが止まらない、
一連の入浴介助が終わり・・
そろそろお風呂をでましょうかというとき、
前に立っている私の顔を見上げた・・が、すぐに顔を下に向けた。
そして「は~、は~、は~」と、3回ため息を漏らした。
(可愛くて、不憫な孫の話をしようとして、
急に悲しくなって泣いてるのかな)
「どうしたんですか?」と声をかけたけど何も答えない。
顔を下から覗き込んでも反応がなく・・・
もしかしたら・・と思って、脈を確かめたら脈を感じなかった。
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どうしよう、どうしょうと、一人つぶやいたが、
まず救急者だ・・・
救急車を呼ぶため、Aさん宅の黒電話から119番をした。
(まだ、携帯電話が一般に普及してない時代)
時間は午前11時頃だった。
午後は別の人の訪問介護がある。
救急車を待っている間に、家政婦紹介所に電話をかけ、
手短に事情を話し、午後の仕事には行けないと思うと話した。
同居の息子には、連絡する術がない
(当時は携帯電話が一般普及していない時代)
家族の連絡先で、長男の会社の電話番号が紙に書いて電話機そばに貼ってあったので、
そこに電話をする、しばらくすると息子さんが電話に出てきたので、
「お母さんが風呂場で倒れたので、救急車を呼びました。
病院に着いたらまた電話します」と。
間もなく救急車が来て、様子を見て心肺停止といっている。
救急隊員が搬送先病院を探し「付き添ってください」といわれ救急車に乗り込むと、
車中、心臓マッサージを受けながら・・病院に着いた。
私は別室で待つように言われ、病院の公衆電話から、長男に搬送先病院を伝え
「すぐに来てください!!」といった。
~~次回に続く~~
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