人生観・男性観その1(理想の結婚)
👆の話の続きです。
わたし、子供の時は外遊びが好きな子で、
友達とも遊んだけれど、一人でも寂しいと思わずに外で遊んでいた。
夕方、父のいる家に帰るのが嫌でたまらなかった。
普段・大人たちは、それぞれ仕事があり顔を合わせるのが夜だけだったが、
母への暴言は毎日続いた。
父がいない、たまの夕食日はうれしかった。
何よりも嫌だったのが、盆と正月。
盆と正月は仕事休みで、家族全員が長時間家にいるので、
父親の暴言が長時間になる盆と正月が大嫌いだった。
私は、今でいう、家庭の不和により自分の居場所がないアダルトチルドレンってやつです。
父はモラハラ夫です。
明治生まれの祖母は、15歳で結婚し16歳で長男である父を生んだそうだ。
祖母は「酒飲みの夫が病気で、5人目の子供を妊娠中に亡くなり、
葬式はおなかが大きい時に出した」といった。
ものすごい働き者で、気が強い男勝りで口の悪い祖母で、
孫の私にでも怖い祖母だった。
(ただ、私が病気の時だけはすごく優しくしてくれて、
たまに、軽い風邪ならひくのも悪くないなと思ったものだった)
そんな超絶・気が強い祖母と、父が合うわけがないだろう。
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私が生まれてから、祖母が82歳で亡くなるまでの間、
祖母と父の二人が話すのを、誰も見たことがない。
それどころか、父は祖母が廊下を歩く足音を聞いただけで
「こら、ちくしょーぶんなぐってやろか~」ということを(富山弁)でいうのだった。
母には、一挙手一投足に文句や暴言を吐いていた。
母は、父がいるときはいつも下を向いていた。
父がいないときの母は 話が上手で私を楽しませてくれた。
(誰かを話題にするときは、その人の顔つきや声色の物まねで話をするのだった)
母の実家の村でお祭りがあると、他村の親戚が集まる。
私も母と姉の3人で母の実家に帰ったが、
その時も、子供たちが母の事を「おばちゃんの話は面白い」と、
母の周りに親戚の子供たちが集まった。
父も、自分の村のお祭りでは、
獅子舞踊りの横笛を担当していて、その時の父はかっこよかった。
(父は、私たち子供には優しかったので、自分と二人の時の父は少し好きだった)
ただひとつ「父ちゃん、母ちゃんをいじめるのやめて」というと、
「お前に(私の事)言ってるわけじゃないだろう、母ちゃんが言わせてるんだろう」と、
もっと母親にひどくなっていくので、私は黙って聞こえないふりでいるしかなかった。
(父は母に文句を付け、母が黙っていると何か言え!という、
言うとその言葉の上げ足をとり文句を言うことが、
小学校低学年だった私だが、母がどう言おうが、
父の暴言につながる図式が全部わかっていた)
稲作農家だったので、秋の米の収穫後は母屋からちょっと離れた納屋で、
両親二人で夜なべで脱穀作業などをしていた。
農家の仕事は大変だ。(農家の人と結婚はしたくない)
父は他の農家の人の誰よりも、夜なべ仕事が好きなんだということも分かっていた。
納屋で夜なべ仕事の時も、
のべつ幕なしに父の母への怒鳴り声が、夜、寝ている私の耳に聞こえていた。
夜12時ごろ納屋から、父より少し早めに戻った母が布団をかぶり、
声を殺して泣いている声を聴きながら、
私は寝ている振りで聞いたことが何度もある。
私は、朝、母親の顔を見ても、
昨日の夜泣いていたことを知っていると言わずに、いつも知らないふりをした。
(わたしは、見て見ぬふり、知ってても知らないふりが今でも得意、
時には・・無責任、時にはそれが思いやりのこともある)
父は家で米作りだけをしていて、夜なべをした翌日の朝は、遅めに起きていたが、
母は道路工事などの土方で働きに行っていたので、いつも朝5時前には必ず起きていた。
そんな、母ちゃんの人生が、かわいそうでならなかった。
父が午前の仕事を終えて昼ご飯を食べた後に、
昼休みで茶の間で目を閉じて休んでいると、
(子供が大人を殺すときは・・
大人が寝ている間に首にひもを巻いて絞めるのが
一番簡単な方法だな・・)と、
小学生の私の頭をかすめることもあった。
自分がこの家庭に生まれたこと、
この世に生まれたことも嫌だった、
体調は子供なのに、いつも不定愁訴のような症状で、
耳が塞がって耳鳴りが頻繁に起こった
(きっと、ストレスからくるものだったのだろう)
~~つづきはこちら
人生観・男性観その3(私の就職)
この話は遠い昔の話です。
現在のささやかな生活に幸せを感じているからこそ、
書くことができています。
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